産まれて初めてのTOEICで600点を取りたい

みなさんは「TOEIC」を受けたことはありますか?

TOEIC® Tests

日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。

聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と、話す・書く力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により、4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての英語コミュニケーション能力がわかります。

TOEIC Program公式サイトより

就職活動などで合否判断の基準として採用されるケースもある、非常に広く知られた試験です。
高校生や大学生の時に一度は受けたことがある方が多いのではないでしょうか。

さて、社会人8年目の私は、先日産まれて初めてTOEICを受けました。
8年がかりでついに「仕事をしていく上で、英語はできた方がいいんだな」という気付きを得たからです。

今は色々と便利な世の中なので、英語ができなくても海外市場の情報収集は可能です。それなりの規模の会社であれば、海外チームもいますし、英語ができなくとも仕事は成立させられます。
ですが、逆に言えば専門のチームがいるほど海外のマーケットが重視されているということ。語学スキルがあればもっと仕事の幅が広げられたな、と思う機会は非常に多いのです。

正直に言うと私は学生時代、英語に限らず数学も日本史も嫌いでしたが、社会人になってから「あ~日本史もっとちゃんと勉強しておけばよかったな~」と思ったことはないです。
学生のみなさんは、他の科目はさぼっても、英語の基礎だけはちゃんと入れておくことをお勧めします。(※個人の意見です!!!)

さて、人生の折り返し地点まで英語を遠ざけてきた私ですが、この度ついに1から英語を勉強しなおす覚悟を決めました。
何かしら目標がないとはかどらないので「ならいっそ、TOEICを受けよう」と思い立ったわけです。

挫折しないために、「他人の目」に頼る

社会人は、仕事をしながら勉強することになるので、本当に時間がありません。
また、忙しさを理由に、いくらでも勉強から目を逸らすことができるので、モチベーションを維持するのも一苦労。
私は何度か英語を勉強しよう、と思ったことがありますが、一人での勉強は結局あまり続きませんでした
特に語学のような、勉強しても効果が出ているのか出ていないのかわからないようなものは、切羽詰まるか誰かに監視されていないと、なかなか続かないものです。(個人差がありますが!)

そうやって何度も途中で挫折してきた中、最終的に志を同じくする友人と一緒に勉強をすることにしました。
友達と一緒に勉強、って響きは子供っぽいですが、
目標を人と共有するだけでも格段にさぼり辛くなります。(相手に申し訳ないし、かっこわるいからね。)
私と友人は「初めてのTOEICで600点」を目標に掲げ、勉強をすることにしました。
※ちなみに、ちゃんと試験を受けたわけではないですが、当時の私の予測TOEIC点数は400点以下です。

特定の誰かと一緒に勉強しなくても、今はSNS上で英語学習の報告をしている方もたくさんいます。そういうコミュニティで情報交換しあうのも良いですね。

停滞期は、勉強開始直後にやってくる

始めのうち、勉強は本当に捗りませんでした。
やっても全然点数に反映されている感じがしない
とくにリスニングなんかは、何をどうすれば聞き取れるようになるのか全く分からないので、勉強していてイライラしてくる始末。

それなりに時間を取っているのにまったく手ごたえがないので、嫌になってしまったことも何度もありました。
なにより、単語を覚えなくては始まらないのですが、本当に覚えらえない。
色々な勉強法と参考書を調べては手を出しましたが、あまりしっくりくるものがありませんでした。
そんな簡単に覚えられるなら学生の時赤点取っていないでしょうから、当たり前といえばそうなのですが。
結局最初の半年くらいは進んでいるのかどうか、という状態が続きました。

自分に合った勉強法を見つける

ある時、英語ペラペラの妹に助けを求めたところ、「音読がいいよ」というアドバイスをもらいました。
「単語帳を一つ決めて、とにかく毎日音読してみるといいよ」と。
そんなんで覚えられるわけなかろうよと思いながら、有名なTOEIC単語帳「銀のフレーズ」を毎日音読することにしました。
来る日も来る日も、仕事が終わったら、英語の音声を流しながらまねして音読
かつてネットで調べて「DUO」で同じことをやったことがあったのですが、こちらは例文が難しいうえに早いので音読できるようになるのに練習が必要で、一冊終わらせることができませんでした。対して、「銀フレ」は例文が簡単なので、特にてこずることはなく、英文を流していれば簡単に音読できます。
始めのうちは4分の1、慣れたら、半分、1冊、と音読する範囲を増やしていき、最終的には毎日1冊音読するようにしました。
1冊読むのに時間はかかりますが、発音を覚えてしまえばあとはつらつら読んでいくだけなので、頭を使わない作業ですし、そこまで苦ではありません。
とにかく「やることを決める」ということ自体が重要なのかもしれません。

「こんなんで覚えられないでしょ……」と思っていたのですが、音読を始めて1か月経ったころ、変化が起こりました。

「できるようになった」がやる気を呼ぶ

いつの間にか、Part5の問題文の意味がおおまかに取れるようになっていたのです。
音読しているだけなのに、意外と単語が頭に入っている。しかも声に出して覚えているので、耳でもわかるようになっている。
そうなると、Part1.2の短文リスニングでも聞き取れる問題が出てきます。
ちょっとした進歩ですが、「あれ?前よりできた?」と感じると、人間はやる気になります。
少しできるようになったことを足掛かりに、過去問を解くのが楽しくなってきて、アプリ「abceed」を使って空いた時間にひたすら問題文を解くようになりました。

そうなると、今度は文法の穴が気になり始めます。とりあえず見事に目的そのままの名前の参考書「TOEIC L&Rテスト はじめてでも600点が取れる! 」を購入し、1冊やってみることにしました。音源で授業のように説明してくれるので、割と分かりやすい。テキストを読むだけだと集中力が持たない方なので、私にとっては使いやすい参考書でした。初心者向けとして、各Partの形式や、解き方のセオリーを説明してくれているのもありがたいです。

そして試験本番……

そんな感じでぬるぬる勉強し続けて1年。TOEICを実際に受けてみることにしました。
実際の試験の会場で感じたのは、やっぱり練習問題をちょこちょこ解くのとは全く違うということ。また、試験中のメモ禁止など、恥ずかしながらきちんと調べていなかった規則もあり、リスニングは特に焦りました。
Part3、4では見ている設問と聞いている音源がずれていたりなど、初心者らしいミスもかなりしました。

結果的に、手ごたえはそこまででもなく、げっそりして帰宅。
ですが「やってみてよかった」とは感じました。
やはり、現地で試験を受けてみるのも大事な勉強の一つです。

果たして結果は?

さて、そんな初めてのTOEICの結果ですが……580点。600点には届かなかったものの、赤点時代から比べれば進歩です。
とはいえ、ある程度まぐれあたりもありそうな感覚なので、もう一度ちゃんと勉強しなくてはならないと感じています。
また、私は一人での勉強が苦手なタイプだということも分かったので、次はちょっと人の手を借りてみるか、と考えました。

忙しい人が勉強を続けるために

独学で一年間勉強してみて思ったのですが、
結局英語学習は「効率の良いやり方で」「勉強を毎日続ける」ことにつきるように感じます。
忙しい社会人にとっては、独学で頑張る際、「このやり方であってるの?」「これって前進してるの?」と考えている時間がもったいないかもなあ、という気もします。
そこで、ものは試しということで、英語のコーチングに通ってみることにしました。
独学では1年やってみて580点という結果だった私ですが、2か月コーチングに通い、次のTOEICまでに700点を目指してみようと思います。

様々な英語塾で謳われているような文句ですが、果たして本当にそんなことが可能なのか!?
コーチングというもの自体の効果にも興味があるので、結果についてはまたまとめてみるつもりです。

さいごに

とりあえず、ものすごく英語が苦手でも、勉強さえすれば進歩はするということが分かりました。
社会人になってからでも遅くはないので、やらなきゃと思っているけど一歩踏み出せない皆さんは、やることを決めて毎日ちょっとでもやる、を目標にしてみてはどうでしょう?
英語の勉強が捗らなくて困っている人の参考になればうれしいです!
一緒にがんばりましょう!