TOEIC500点台のOLが、短期コーチングで700点を取った

英語ができるようになりたい……

そう思いながら早3年くらい。
社会人になり、語学スキルに需要があると気付いても、多忙な中勉強を続けるのは難しい……という方は多いと思います。

さて、私もまた、仕事の幅を広げるために昨年TOEICの勉強を始めた一人です。
産まれて初めてのTOEICについて、先日下記のような記事を書きました。

https://cho-ikikata.com/sutudy-english/16/

初めてのTOEICを通して痛切に感じたのは、「独学で勉強を持続するのはなかなか辛い」ということ……
そこで、次の目標としてTOEIC700点を設定し、その達成のために2か月間「コーチングスクール」に通ってみることにしました。

「コーチング」は平たく言うと座学で何かを教えるのではなく「効率的な学習方法を教える」ものです。英語以外にも様々な分野で話題ですが、実際どうなの?と思ったので、効果のほどを記事にしてみます。

ちなみに最初に言っておくと、2か月で500点台→700点台なんて、塾の宣伝文句みたいだな~って感じですが、意外とできました。

本記事は特にどこかのPRではなく、

苦手だけど英語ちゃんと勉強したい…でも全然うまくいかない……

という、私のような人に向けて、実際やってみた人目線で「コーチング、結果出たよ」と報告するためのものです。

コーチングスクールって塾と何が違うの?

上にも書いた通り、コーチングスクールは英語そのものを教えるのではなく、効率的な学習方法を教えるスクールです。

教材や勉強の仕方についてはカリキュラムがあり、学習自体はそれらに基づいて進めていきますが、学習塾のように講義を聴いて学ぶのではなく、生徒それぞれの学習の進捗状況や得手不得手を見ながら「どうやって勉強すると伸びるか」をコーチと生徒で一緒に考えます。

なので、コーチングでの学習のメインは自習。毎週の勉強時間、内容などは、すべて記録してコーチに報告します。

授業もありますが、やることは
・学習状況の確認(テスト含む)
・課題の洗い出し
・次週の学習スケジュールの作成

などなど。テストで実力を確認しながら、実際にかけた勉強時間とその内容を照らし合わせて、目標に向けて適切な勉強量が確保できているか?また、実際かけた時間に対して、効果がちゃんと出ているか?を確かめていきます。

そして、目標に達しなかった時は、なぜできなかったのか?を考えて、翌週の勉強の予定に反映していく。いわゆるPDCAサイクル的なものを勉強でちゃんと回せているか確認していく、という感じです。

初めの数週間は微妙な感触

コーチングに通い始めて最初の1週間。私の感想はこんな感じでした。

正直なところ、最初の数週間は不安でした。

基本的に自走して学習しないといけないので、「やり方これであってるの?」と思っても、すぐに先生に確認できるわけではない(メールで質問すれば返事をくれますが、基本は授業で確認していくスタイル。即レスではないです)。

良かった点に挙げている通り「やることをはっきり決めてくれる」「効率的であると言い切ってもらえるので安心できる」という部分はあるのですが、そこそこ高いお金がかかるので、勉強方法だけ提示されるのなら、コーチがいてもいなくてもさほど変わらないのでは……?という気持ちになりました。

私の通ったコーチングスクールだと、1週間の学習時間は最低15時間
私の当時のTOEICスコアは580点でしたが、模試ではほとんどの場合400点台後半~500点台前半程度の正答率でした。たまたま本番でスコアがよく出ていた可能性も高く、700点を目指すためには1週間に20時間学習する必要がありました。スケジュールを立てるのは簡単ですが、実際やるのはとても辛い……

微妙に不安な気持ちを抱えたまま、最初の数週間は「お金払ってるんだからやらなきゃ」をモチベーションにして、無理やり勉強しました。

中盤以降に本領発揮!

ところが、中盤に入ってから徐々にコーチングの効果が出てきました。

コーチングは、勉強の内容、時間、小テスト結果などのデータを蓄積し、それを元により効果的に学習を進めるために分析するものです。序盤はデータを集める期間とも言えます。

データが蓄積されてきた中盤以降、コーチはそれらに基づいて的確なアドバイスをしてくれるようになります。
そうなってくると、勉強の効率が上がり、結果に繋がり始めます。特にリスニングは成果が見えやすく、模試でも中盤から点数が極端に上がり始めたので、モチベーションの維持に繋がりました。

また、コーチは褒め方が上手でした。ちゃんと頑張った箇所を見極めて褒めてくれるので、チョロい私は大変やる気がでました。
たまたま良い方に当たったのかもしれませんが、コーチは「できているところ」「できていないところ」を見極めてカリキュラムを組み立てるスキルが求められるので、褒め上手な方が多いかもしれませんね。

そして2か月後……

試験2週間前に受けた模試(公式問題集を使用)の正答数は

リスニング 82 リーディング 69

だいたい730点程度の正答数です。

ちなみにコーチング前に受けた模試の正答数は

リスニング 55 リーディング56

だいたい500点前後くらいの正答数でしょうか?(そのあとの本番は詳細がわからないながら580点取っているので、コーチングを始めた時にはこれより多少できるようになっていたと思いますが。)

コーチングに通う前と後で、問題を解いている時の安定感が明らかに変わりました。
特にリスニングは、カリキュラムに沿って勉強したパートだけ面白いくらい点数が上がるので、「効率良い勉強方法ってあるんだなあ」と普通に感心してしまいました。

本番と結果

テスト本番。
別に点数が取れなくてなにか困るわけでもなかったのですが、やっぱり結果は出て欲しい……
そんな気持ちから少し焦りがでたのでしょうか。

リーディング中盤~後半にかけて、マークが3問ずつずれるという嘘みたいなミスをしました。

途中で気付いたものの、どこで間違えたのかがわからず、20分かけて修正し、しかも若干直しきれないという地獄のような事態に。
試験は水物とは言いますが、めちゃくちゃ落ち込みました。
しかし、その約2週間後。

結果はギリギリ目標の700点を超えて715点よかった……
マークミスをやらかしたリーディングはかなり低いですが、リスニングは模試通りの点数が出ています。

元々「700点」を目標にして通ったコーチングでしたが、コーチは「確実に700点を取るために、750点を目指しましょう」とカリキュラムをどんどんハードにしていきました。
その時は「殺す気か?」と思いましたが、そのおかげでミスしても目標点を達成することができたのでしょう。
ギリギリのラインで、上手に生かさず殺さずな量の課題を出してくれたので、やはり優秀な方だったのかもしれません……

今回、私はあくまで自分の中での目標設定として700点を掲げていただけでしたが、昇進試験や就活、留学などで「ここまでに絶対この点を取らなくては」という方もいると思います。
そういう方にとって、こういった個人個人に合わせたカリキュラム設定は大切な要素ですね。

コーチングは効率がいいのか?

さて、すべてが終わって集計してみたところ、私の2か月間の総合勉強時間はおよそ160時間でした。
勉強嫌いの私にしては死ぬほど勉強していますし、そういう人が勉強を継続できた、という意味ですでにコーチングの効果はあったと思いますが、効率の観点で見ると、それだけ勉強すれば別にカリキュラム関係なく点数上がるのでは?という気もします。

気になったので調べたところ、オックスフォード大学の「A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」にTOEICの点数と勉強時間の関係について記載があるとのこと。本資料によるとTOEICの点数を550点から750点に上げるにはなんと450時間の学習が必要だそうです。
今回の私の勉強も、模試の結果で見るなら500点→700点くらいの引き上げですので、本来3~400時間くらいはかかっておかしくないはず。160時間の学習で700点を達成できたということは、コーチングのカリキュラムはやはり効率よく組まれたものなのだと思います。

まとめ

さて、英語学習で迷走していた私のコーチング体験をまとめました。
普通にやるより効率が良いとはいえ、なんだかんだ言っても「たくさん勉強した」ことが一番の勝因なのは間違いないので、コーチングに通わずとも同じことができる方も多くいると思います。
しかし、生来怠け者で勉強が継続できない私には、コーチングはとても合っていたなと思いました。

・自分一人ではなかなか勉強するモチベーションが維持できない
・何から始めていいかわからず嫌になってしまう
・結果が出ないと飽きる

という私のようなタイプの方で、英語学習に悩んでいる方は、お金に余裕があればコーチングを試してみても良いのではないでしょうか。私の通ったスクールは教材費なども併せてだいたい10~15万の費用感でした。

ここまで書くと何かの回し者みたいですが、本当にPRとかではないので、特にこの記事でスクールの名前は上げません!
もしも気になる方がいれば、Twitter等で聞いてくださいね!

https://twitter.com/wtnb_choikikata?s=20

勉強したいけどうまくいかないなあ……と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!一緒にがんばりましょう!